侵入窃盗の傾向に伴う貸金庫の有用性


皆さんの防犯対策は完璧でしょうか。絶対にバレない場所に隠したから大丈夫、自分は狙われないと根拠のない自信を抱いていませんか。最近増加している窃盗被害とその対策として利用者が増えてきている貸金庫について解説し、皆さんの防犯対策を見直すきっかけになればと思います。

侵入窃盗の被害と手口

初めに平成30年度の警視庁による調べで侵入窃盗被害の発生件数を見ると、約4,500件の被害が報告されています。

そのうち、2,300件が一戸建て住宅、中高層共同住宅を狙った侵入窃盗という結果でした。また、こうした窃盗の再犯罪率は49%と他の刑法犯の28.5%と比べて非常に高く、犯行を重ねていくうち、練度が上がり手口も巧妙になります。

プロの空き巣は犯行に及ぶ前に必ず下見を行い、
・ 安全性(人目につかないか、怪しまれないか)
・ 容易性(簡単に侵入できるか)
・ 確実性(儲けることが出来るか)
上記3点を確認した後、5~10分以内に盗みを終える事が出来るかを図っているそうです。

住宅や事業所に空き巣が侵入する際、共通の経路として選ばれる大半が窓からという報告があります。
窓は無締りであれば被害が後をたたないガラス破りや近年急増している焼き破りと違い、音を立てず侵入できるため下見の際、特に注目して見られる箇所です。

そして意外と多い侵入経路として表出入口からが挙げられます。
約数秒で解錠でき、ほとんど形跡が残らないピッキングや、皆さんもやってしまいがちな郵便受けや植木鉢に合鍵を忍ばせてその合鍵を利用されての侵入なども被害報告の上位に見られます。

こうした被害に遭わないためにも手口や犯行心理を研究することが防犯対策を考える上で非常に大切になります。

犯行心理から考える防犯対策

皆さんはどのような窃盗対策を立てていますか?
また大切な財産をどこに隠していますか?
対策としてはドアや窓、敷地内に防犯対策として鍵に補助部品で強化し、監視カメラやフェンスなどを設置し犯人に下見の時点で「防犯対策がほどこされている」ことを明確に提示し、狙う対象から外させること、かつ普段から短時間の外出でも、2階の部屋や格子のある浴室・トイレの窓であってもしっかり戸締まりすることを心掛けることが大切です。

それでも万一侵入された場合の財産の隠し場所として、多くの人が箪笥や冷蔵庫の中・上着の内ポケットなど自分にしか分からない場所、事務所等は金庫を用意してそこに隠しているようです。
しかしプロの空き巣は、家族さえ知らないへそくりの隠し場所から貴金属まで金目のある場所を敏感に嗅ぎつけてしまいますし、金庫ごと盗まれたという報告もあります。
金庫はボルトなどで壁や床に固定するなど対策が出来ますが、犯人は金品が見つからない、盗めないと腹いせに家の中を荒らす事もあるそうです。
そのため「捨て金」として見つかりやすい場所にわざと1万円程度のお金を置いておくのも対策の1つです。

しかし、先程の対策を全て実行することはなかなか厳しいと思います。
防犯対策用の補助部品等なら工面できるかもしれませんが、防犯性能の高いドアや窓、フェンスは設置に時間と費用を要するので実現し難く、戸締まりなども人間ですのでうっかり施錠し忘れる人為的ミスも考えられます。

家庭でできる防犯対策も大切ですが、より安全で安価な対策の1つとして候補に上がってくるのが貸金庫です。

多方面の脅威に強い貸金庫

なぜ貸金庫は安全な対策といえるのでしょうか。
その理由として貸金庫は、お客様の大切な資産や貴重なものを安心して預けられる場所として、利用者の専用鍵を使用でしたり、高度なセキュリティ対策を行っています。セフティボックスでは最も精度の高い虹彩認証及び顔認証システムを導入し、契約者以外が金庫室内に入ることが出来ないようになっています。金庫自体も暗証番号によって守られており、この暗証番号は行員にも管理されないため契約者しか金庫を開けられない万全のセキュリティです。

また利用規約の範囲内であれば何を預けても良く、預け入れの際に行員は金庫の中身を見ることが出来ないのでプライバシーも守られます。

さらに、近年多くなってきている地震も建物自体が高い耐震性を兼ね備えた構造になっているため、倒壊による紛失・破損のリスクも限りなく低いと言ったメリットもあり、貸金庫の需要が現在高まっているのです。

どのように借りるのか

金庫を利用までの流れはとても簡単です。
事前連絡や予約がなくとも、直接店舗で契約すると10~20分で利用可能です。
民間の貸金庫は銀行の貸金庫と違い、
・ 事前審査の必要がない(認証システムの登録だけで即日利用も可能)
・ 1日からの利用が可能(短期契約/長期契約を選択できる)
早急に預けたい・数日だけ利用したいという場合、営業時間内であれば借りることが出来るのは銀行の貸金庫より利用しやすいですね。

最後に…

巧妙化・凶悪化する犯行による被害が後を絶たないリスクの多き時代、次は自分が狙われないとも限りません。自分には関係ないこと、影響しないことと考えず、万が一を想定し早めに対策を考えるべきでしょう。

今まで貸し金庫についてよく知らなかった方や思い込みにより敷居の高さを感じて利用してこなかった方がこの記事を読んでいただき、
・ 自宅や店舗での保管に不安や神経を感じずにすむ安心感
・ 新たに防犯対策用として費用を使わずにすむコスト削減
・ 万全のセキュリティと耐久性のある建物による安全性
これらの有用性に惹かれて利用者が増え、その結果として窃盗による被害が減っていけばと思います。

リスクの多い時代に大切な財産を守るための対策として貸金庫の利用を候補の1つとして考えていただけると幸いです。